今月の業務内容

メイン研究テーマ

SIAM OP26にて、メイン研究テーマの成果発表を行った。本内容はすでにプレプリントサーバーへ投稿済みであり、現在は学術誌への投稿に向けて原稿を仕上げている段階である。 投稿にあたっては、受入元の先生の提案により、海外大学の研究者に共著者として加わっていただいた。 当該研究者とは2023年に出張で参加した国際会議以降、継続して交流をいただいており、今回あらためて共同で執筆できることに縁を感じている。 当初は6月中の投稿を予定していたが、原稿のクオリティを優先し、7月初旬へ後ろ倒しとする見込みである。

サブ研究テーマ

指導予定の修士学生に向け、ハンズオン形式の解説資料を作成し共有した。 手法の骨格を構築してから時間が空いていたため、内容を再確認する目的で追加の数値計算をいくつか実施した。 今後は受入研究者および当該学生と相談しながら研究を進めていく。

新テーマの模索

上記学術誌への投稿後は自身が主体となるテーマが一旦区切りを迎えるため、新テーマの検討にも着手した。先日の国際会議で比較的多くの研究者が取り組んでいた最適化手法を、自身の専門である最適制御と組み合わせる新たなアプローチを考案し、テストケースにおいて良好な性能を確認した。来月はこの手法の理論解析を進め、新テーマとして本格的に研究を展開していく予定である。

Ph.D学生のアドバイザー業務

今月は残念な動きもあった。 競合グループから、我々が現在取り組んでいる内容と方向性の近い論文が投稿された。 先方の手法は理論面の充実を強みとする一方、我々の手法は理論の厳密さを一部譲る代わりに、より広い問題設定に対して数値計算が可能である点に強みがある。 この優位性を前面に出す方針で、現在原稿の改訂を進めている。

周辺のニュース

今月は欧州に熱波が到来し、連日厳しい暑さが続いた。職場の居室には空調がないため、空調の効いた大学図書館で研究を進めた。 自宅にも空調がなく、特に夜間は暑さで寝つけないことから、最も涼しい一階リビングにマットレスを移し、家族で川の字になって就寝する日々を送った。 欧州は古い建物が多く空調も標準装備ではないため、温暖化の影響を日常生活の中で実感しやすい。 こうした体感が、欧州が温暖化対策に積極的に取り組む背景の一つになっているのかもしれないと感じた。